ニュース

News
NEW
2026年01月28日

今年は年男なので所属クラブに寄稿文を依頼されました

芦屋カンツリー倶楽部への寄稿文 
              「今、想うこと」 
                                     辻 卓 史(84歳) 

皆さま、新年あけましておめでとうございます。今年で7回目の年男となりました。もし現在の心境を問われたら「人生100年時代。老境に入ったというより、佳境に入った気分」と応えます。今後とも元気である限り、ゴルフをはじめ社会との接点を大事にしたいと考えています。引き続きよろしくお願い申し上げます。

さて、私が初めてラウンドしたのは今から50数年前です。会社の上司からいきなり「今週末行くぞ」と命じられたのです。その際、無知な私は「止まっているボールを打つんだから大したことはないだろう」と、ろくすっぽ練習もせず、ぶっつけ本番のような形で参加してえらい目にあった記憶があります。にもかかわらず、その後も我流でやってきたものですから一向に上達せず、語るに値する戦績も残していません。

そこで、ゴルフにまつわる思い出を記すことにしました。それは1980年6月、ニューヨークから南へ車で約40分(NJ州)の、バルタスロールGC(1895年創立)で開催された全米オーブンです。日本からは私と同年の青木功プロが出場し、ゴルフ界の帝王ジャック・ニクラウスと4日間闘いました。当時私は駐在員で3日目を現地で観戦しました。その日両者は同スコアのトップで並び、勝負は最終日に持ち越され、結果は青木プロは2打及ばず2位でした。一方、その頃の米国社会はベトナム戦争の後遺症で疲弊し、日米間は自動車等で貿易摩擦が生じ、日本への不満が高まっていました。その上、青木プロは日本国内とは裏腹に米国では未だ無名でした。そんな状況下、ひょっとして青木プロがニクラウスを打ち負かした場合の、米国人の複雑な感情を考えると、現地駐在員の率直な気持ちは「よくぞ2位」でした。当時私は日本の男子プロがメジャーを制覇するには30年かかると思いました。実際には松山英樹プロが2021年のマスターズ・トーナメントで初の栄冠に輝くまで41年を要しました。一方、日本の女子プロは今年の全英女子オープンで、山下美夢有プロが6人目のメジャー制覇をしました。どうも女性の方が気候・風土といった環境の変化や、食・住等異文化への順応、そして他国人との親和性で優るようです。折しも我が国で憲政史上初の女性首相が誕生しました。日本女性の今後一層の社会進出と活躍を期待しています。