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2021年08月06日

東京五輪に想う(3)

7月23日の開幕から17日間にわたり開催される東京オリンピックも、残すところ3日となりましたが、連日続く猛暑の中、日本人選手の活躍が目立っています。その一方でコロナウイルスが依然として過去最大の猛威を振るい、我が国は双方への対応を求められています。困難に直面し強靭な国民性が試されるところです。

今回のオリンピックでは33競技、339種目が実施されます。野球、ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミングの計5競技が追加種目です。ちなみに1964年大会の時の競技数は20でした。陸上競技や水泳、マラソンといったオリンピックの草分けのような種目から国際化の進展とともに多様化しています。

数ある競技種目の中で私にとって特に馴染みがあるのはとバドミントンとゴルフです。バドミントンは1992年バルセロナ大会から正式競技となりました。ゴルフは2016年のリオデジャネイロ大会で112年ぶりに復活しました。遡ること60年前、実は私は大学時代にバドミントン部(体育会系)に所属していました。当時は未だバドミントンのスポーツとしての認知度は低く、いうなれば西洋式の「羽根つき」といったところでした。使用したシャトルは今と同じ水鳥の羽、私の携帯アドレスの一部に「mizutori」を入れていますが、このシャトルが由来です。

 もう一方のゴルフは今も楽しんでいます。今回松山プロは惜しくも入賞を逃しましたが、今年のマスターズでは日本人初の優勝を成し遂げました。ゴルフのメジャー大会が話題になる時、私の頭に必ず浮かぶのは、ニューヨーク勤務時代の1980年に開催された全米オープンです。その大会で目の当たりにした、米国ゴルフ界の帝王ジャック・ニクラウスと青木 功プロの4日間の戦いは歴史に残る名勝負でした。この件についてはいずれ別途採り上げたいと思います。

 いずれにせよ、スポーツでもビジネスでも「ローマは一日にして成らず」といわれるように幾多の障害を乗り越え道を切り開いたパイオニアがいます。「種をまく人がいて、実を摘む人」がいます。中国では「水を飲むときは井戸を掘った人の恩を忘れてはならない」といいます。上に立つ者がキチッと掌握しておくべきことは「誰が先鞭をつけたか」です。

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