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2022年10月14日

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■「通関業の日」記念講演会に出席:
我が国の税関が前身である「運上所」から「税関」と改称され、正式に発足して以来、本年11月に150年の節目を迎えます。私は前職時代、社の業務の一環である通関業者として、大阪通関業会理事長や、(社)日本通関業連合会副会長(会長代行)を務め、税関行政・通関業務に深く関わりました。
そういった関係で今週火曜日、10月11日、現在は顧問として籍を置く、(社)日本通関業連合会主催の「通関業の日」記念日講演会に出席し、久しぶりに懐かしい方々とお会いしました。記念講演は昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子氏(写真右側)で、演題は「グローバルと女性のキャリア」。大変示唆に富む有意義な内容でした。「女性活躍推進」については、私も強い関心を持っており、いずれ本件について論じたいと考えています。
なお、今から15年前、「酒の文化」を中心に誌面を構成する、月刊「たる」誌の依頼を受け、「百黙一言」というコラムに1年間寄稿しました。その中に「税関」・「通関」に関する記述がありましたので、ご参考までに以下に転記しておきます(平成19年9月号)。
※「通関業の日」は平成29年10月8日の改正通関業法の施行を記念して「10月8日」と制定されて   います。
―――― 通関業務について ――――― 
鴻池運輸株式会社                              
代表取締役会長 辻 卓史
国際物流(物品の輸出入)には「通関」が不可欠です。「通関」とは「税関」(昔の関所)を通過する許可や、税金(関税・消費税)の納入といった諸手続きです。弊社のような通関業者が、荷主の代行としてそういった業務を行います。因みに「通関士」は国家試験(年1回実施)に合格し、通関業務を行う資格を有する人で、現在全国で約6000人います。
なお、税関は財務省の外局ですが、その前身は江戸時代、永年続いた鎖国政策から開港に転じた1859年に、函館、神奈川、長崎に設けられた「運上所」です。その後1872年(明治5年)に「税関」と改称され、現在は函館、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、長崎、沖縄に本関(地方本部)があり、すべての国際空港、並びに主要港(海)には支署・出張所があります。皆様も空港で税関の荷物検査を受けた経験があると思います。
さて、税関の役割は税の徴収という本来の役割に加え、最近は情報化(IT化)への対応や、複雑化する国際情勢・貿易取引(北朝鮮への制裁、原産地確認等)並びにテロへの対策といった、セキュリティ(安全)の確保が重要になっています。例えば社会悪物品(銃器、不正薬物等)、知的財産権侵害物品(模造品・海賊版)の水際阻止、ワシントン条約(希少動植物保護)の遵守などです。また盗難自動車や産廃物の不正輸出といった犯罪にも目を光らせています。そのため通関業者に求められるニ-ズも高度化・多様化しており、コンプライアンス(法令遵守)の徹底と、通関士の能力向上が喫緊の課題となっています。

■倒産増加:
新型コロナウイルスの水際対策がほぼ撤廃され、訪日外国人客(インバウンド)の門戸が広がり、同時に全国旅行支援もスタートし、観光業界の期待が高まっています。解禁の日(10月12日)に上京しましたが、街中でもホテルでも外国人が目立ち、駅でも団体旅行客が明らかに増えました。しかしコロナ発生前の2019年の訪日外国人総数(3188万人)の約3割を占めた中国人訪日客は、今も帰国後隔離されることが阻害要因となり、本格回復には時間がかかると思われます。
観光業界に見られる明るい兆しもある一方で、資源高に円安が加わった燃料や原材料価格の高騰、それに人手不足による人件費の上昇圧力により、低水準に抑えられていた企業倒産が3年ぶりに増加に転じています。東京商工リサーチによると、4~9月における全国の倒産件数は前年同期比7%増の3141件に達しました。燃料高を運賃に転嫁出来なかった運輸業者(162件、42%増)、そして原材料高が重荷の建設業(15%増)の倒産が目立ちました。今後についても、新型コロナウイルスに対する救済として実施された実質無担保・無利子融資(ゼロゼロ融資)の返済が始まることから経営に行き詰まる事業者の増加が懸念されています。

≪追記≫スポーツ庁の調査結果(2021年度)によると、65~74歳の男性の体力を示すスコアは過去10年間で最低を記録し、高齢者の体力に低下傾向がみられるとのことです。我が国は世界に冠たる長寿社会。女性の平均寿命は87.57歳(世界1位)、男性は81.47歳(世界3位)。一方、厚労省が集計した健康寿命(2019年時点)によると、女性75.38歳、男性72.68歳という結果です。すると数字上は男女とも健康寿命と平均寿命の差10~12年は、人手を借りながら生きていくことになります。従って周囲の負担を軽減するには、一人一人が努力して健康寿命を伸ばすことが求められます。
私は自分なりの健康法として朝晩2回風呂に入ります。そして朝は20分ほど時間を掛け、深呼吸から始め、17年前に心臓の手術をした際、リハビリで教えられたゴム・テープ(病院の売店で売っている)を使ったストレッチとスクワット、腹筋運動、片足立ち等をします。これなら畳二畳ほどのスペースがあれば十分で、わざわざスポーツジムに行く必要もありません。旅行にも必ずゴム・テープを持参します。「継続は力なり」と言いますが、「続けられることをやる」のがよいのではないでしょうか。

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