このブログを配信する今日(11月11日)は語呂合わせがよいので、何かの記念日になっているのではないかと検索したところ、いくつかありました。例えば「介護の日」(「いい日いい日」から)、「電池の日」(乾電池の+-を「十一」に見立てた)等です。初めて知ったのですが、我が国では365日、毎日、「花ことば・誕生花」とともに、様々な「記念日」が設定されています。そして「日本記念日協会」に申請すれば企業、団体、個人でも独自の記念日を登録できるそうです。
因みに私の誕生日10月3日は「登山の日」とのこと。自分の趣味とは畑違いですが、語呂合わせで「なるほど」と納得しました。一度ご自身の誕生日が何の記念日か検索してみると面白いですよ。
■■今週もいろいろな行事や話題に想うことがありました。
■「貿易研修センター」2022年度総会に出席:
今から52年前の1970年10月、私は元職の企業から「貿易研修センター」の第2期研修生として派遣されました。英文表記はIIST(Institute for International Study and Training)です。センターの所在地は静岡県富士宮市上井出(標高900m)。「国際人」を養成する目的の下、官界、経済界、マスコミから派遣された120名が1年間、文字通り寝食を共にしました。研修施設と周囲の環境は素晴らしく、近くには名所「白糸の滝」や、太平洋戦争中の「少年戦車兵学校跡」がありました。毎日、その時々で姿を変える富士山の姿を、間近に眺めての生活は生涯忘れ難い体験でした。
研修内容は(英語+第2外国語)と国際経済についての勉強でした。英語の先生は大阪万博(1970年開催)のアメリカ館で勤務した米国人コンパニオンが中心でした。当時は日本人にとって外国人と身近に接するのも、ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーから学ぶことも珍しいことでした。そして最初の2ヵ月は、「寝言を英語でしゃべる」くらいになるまで、朝から晩まで英語漬けで徹底的に鍛えられました。
英語の集中研修の後は第2外国語の研修(3ヵ月間)で、ロシア語、スペイン語、フランス語、中国語のコースがありました。当時は日中国交正常化(1972年)の前であったことから、私が選択した中国語には未だ関心が薄く、10名程度という少人数のクラスでした。ところが研修期間中に米国はニクソン大統領の下、キッシンジャーの劇的な中国訪問から、いわゆるピンポン外交(米中雪解け)が始まりました。日本政府にとっては「頭越し外交」で非常にショッキングなことでした。そういったこともあり翌年は中国語を選択した研修生が3倍増になったそうです。私は基礎的な発音や文法は学んだのですが、その後米国に赴任したため継続できなかったことは今から思えば残念でした。
なお、研修期間中に皇太子ご夫妻(現・上皇ご夫妻)が、御殿場で開催された世界ジャンボリー(1971年8月)を訪問された後、視察に立ち寄られました。その際、ハプニングで私は5分くらいご夫妻と直々に言葉を交わす機会があり、翌日の静岡新聞に写真入りで大きく採り上げられたのも懐かしい思い出です。
そして研修の締めくくりとして、いくつかのコースに分かれ海外実地研修がありました。私は欧州と米国を回りました。ニューヨークではロックフェラー三世から5名ほどの少人数で昼食に招かれ、研修の成果を試すべく一生懸命会話を試みましたが、「実践的にはまだまだだなあ」という思いを強くしたことが蘇ります。
この研修所はその後閉鎖されましたが、研修の本来の目的である「グローバル化に向けた国際人の養成」もさることながら、様々な業界・企業から集まった「異業種交流」と「切磋琢磨」の意義は何物にも代えがたいものでした。現在の我が国の地盤沈下・閉塞感を目の当たりにして、こういった業際を越えた横のつながり・連携こそ、国の総合力を高めるには必要ではないかと考えます。
11月9日開催された総会(東京)には私を含め22名が出席しました。当時、平均年齢28歳だった研修生も今ではほとんどが80歳を越えました。既に鬼籍に入った仲間も18人います。第2期生の集いが今後末永く続くことを心から楽しみにしています。
■米国の中間選挙結果について:
事前の予測では上院、下院とも共和党が優勢と伝えられていましたが、民主党が最終段階で「民主主義」の危機を強く打ち出したことが功を奏したか、共和党に事前に予想された勢いがありません。トランプ前大統領の熱烈な支持者がいる一方で、表面には出ない「隠れアンチ・トランプ」も根強いようです。つまり民主党に対しては共和党を支持するが「トランプはイヤ」ということです。以上から最終結果の判明にはまだ時が必要なようです。特にジョージア州の上院議員選挙では民主・共和両党候補とも50%に届かず、ルールにより12月6日に決選投票を実施するとされ、場合によると最終の選挙結果が決まるのはそれ以降もあり得る状況となっています。
≪追記≫ 新型コロナ・ウイルスの感染者が再び増えており「第8波の入り口」に差し掛かっているとの見方が拡がっています。北海道では第7波を超えて新規感染者が過去最多となりました。重症者数も10月下旬から増加しています。感染は若い人たちから拡がっています。一方、感染を抑えるカギとなるワクチン接種は進んでいません。
政府は今後感染が拡大した場合も行動制限や営業自粛は要請せず、マスク着用や換気などの基本的な感染対策を中心とする方針です。
それにしてもしつこいコロナ・ウイルスです。その上インフルエンザの流行も懸念材料です。もし罹った場合の不自由・厄介さを考えると、「自分の身は自分で守る」姿勢が大事でしょう。くれぐれもご自愛のほど。