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2025年10月10日

ちょっと気になる記事・話題 (178)

■■米国訪問:
■旅行記:
前号(9月19日配信)で私は9月30日(火)から米国へ出かけるので、次号は10月3日(金)(私の83歳の誕生日)に米国から配信するとお知らせしていました。そして予定通り9月30日夕刻に関西空港を発ち、10時間のフライト後、同じ日の昼過ぎロサンゼルスに到着しました(日本との時差は16時間)。到着後同地に2泊した後、米国の長年の友人に会うため10月2日(木)昼、ネブラスカ州オマハに向かいました。ロサンゼルスとオマハは直行便で3時間ですが、西から東に移動する場合は時差2時間が加算されることから、時刻表上の所要時間5時間となります。オマハに到着したのは現地時間10月2日(木)午後6時でしたが、その時刻は日本時間では10月3日(金)午前8時で、日本では既に私の誕生日が始まって8時間経っているのです。こういった状況ではとても日本時間の10月3日中には配信出来ないことから、1週間延期を皆さんにあらかじめホームページ上にてご連絡させていただきました。
オマハ空港に到着すると友人夫妻が出迎えに来てくれており、そのままステーキハウスに案内され、美味しいネブラスカ牛に舌鼓を打ちながら赤ワインをヘロヘロになるまで飲みました。その後、友人宅で深夜まで話が弾み、久しぶりの再会を喜び合った次第です。なお、ネブラスカ州も私の友人も元来は共和党支持ですが、最近は「トランプはいいこともやっているが、滅茶苦茶なところが気に食わん」ということで、米国世論の分断の一端に触れた気がしました。
そして翌日は私の誕生日で、友人夫妻はバースデーケーキを用意し共に祝ってくれて、その友情に感激しました。その後、車で約1時間30分の州都リンカーンに向かいました。同地にはネブラスカ州立大学があり、そこで弁護士を目指し頑張る友人の孫息子に会うためでした。到着後大学のキャンパスを案内してもらいました。日本の大学は入試は難関でも卒業は比較的緩いとされています。ところが米国は逆で入学は楽でも卒業は簡単ではなく、「最後の青春」と揶揄される我が国の学生生活とはだいぶ違うようです(ちょっと酷かもしれませんが)。その後再びオマハに戻り、再会を約束して夕刻の便でロサンゼルスに戻りました。
なお、オマハは我が国でも知る人ぞ知る有名な投資家ウォーレン・バフェット氏がCEOを務める、バークシャー・ハザウェイ社の本社があります。同社が毎年5月上旬の週末に開催する年次総会には、バフェット氏の話を聞くため多い年には5万人が集まるそうです(同市の普段の人口は49万人です)。私は同氏の居宅の前を通りましたが、世界的な投資家で億万長者の家とは思えない普通の家でした。聞くところでは1958年に約3万ドル(当時の日本円換算で約1000万円)で購入した家だそうです。
さて、オマハからロサンゼルスへの復路は往路と逆で、時刻表上は所要時間1時間ということになります。因みに米国ではニューヨーク(東海岸)とロサンゼルス(西海岸)は3時間、ハワイとは6時間の時差があります。こういった同じ国での時差に日本人は不慣れですが、米国のバリバリのビジネスマンは時差を利用して仕事をします。ビジネスマンのみならず、大谷選手をはじめ米国のプロのアスリートは、時差と戦いながら頑張っているのです。
ロサンゼルスに戻った翌日の土曜日は同市の中心部から南へ30Kmほどのレドンドビーチ(Redond Beach)に出かけ、昼食でシーフフードを楽しんだり、ショッピンクセンターにも行きました。どこも買い物客で混み合い、改めて米国景気を支える消費者のエネルギーを感じました。
なお、今回のロサンゼルス滞在の最終日の日曜は、知り合いの米国人親子とゴルフを楽しみました。アマチュアながら300ヤードを飛ばす彼らのドライバーシヨットを目の当たりにし、これでは松山選手を始め日本人プロは大変だろうなと同情する気分になりました。なお、ゴルフの後は米国人の自宅に招かれ、ご家族とともに主が自ら焼いてくれたステーキと赤ワインをタップリとご馳走になりました。
そして翌日の月曜日午後、ロサンゼルス発の便に搭乗し12時間の飛行の後、日本時間火曜日夜7時頃、関西空港に帰着しました。
■米国での体感的インフレ(物価上昇)動向について:
私は米国へ行くと決まって食べるものがあります。もちろん筆頭はビーフステーキです。今回も6回の夕食のうち3回がステーキでした。日本でも松阪牛とか神戸牛だとかいろいろな地方が味を競い合うように、米国でもお国自慢があります。日本の牛肉は霜降り(英語ではmarbled)が特色で、柔らかく「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」に最適です。一方、米国産は脂身の有無によりサーロイン、フィレに分かれます。牛の飼料の違い(米国はコーン、日本は牧草)によります。私はステーキやローストビーフには米国産の方が「こし」があり好きです。かつて22オンス(約624g)のTボーンステーキを平らげたことがあります(1/4くらいは骨ですが)。
ステーキのほかにはオムレツのような卵料理、そこにカリカリのベーコン、そして濃度の濃い牛乳かトマトジュース、オレンジジュースがつくと朝食として最高です。クラムチャウダーもお勧めです。そしてアルコール飲料で必ず飲むのはブラッディ・メアリーです。ウオッカをベースとしてトマトジュースを割り材としたスパイシーなカクテルで、味は店によって異なり私の米国での楽しみの一つです。
さて、私はこれまで何度も訪米していますが、ロサンゼルスでは必ずサンペドロ(ロングビーチの西隣で、ダウンタウンから南に約40km)にある、In&Outというハンバーガー店に行きます。大谷選手も同店のハンバーガーが大好きなようです。そして私は10年前から同店の価格表を定点観測してきました。それを見ると米国でのインフレ(価格上昇)の推移がよくわかります(単位:ドル)。
                                 2015/3     2018/5    2023/5    2025/10
D・Dチーズバーガー  3.60        3.90       5.15       6.30   
チーズバーガー     2.45        2.70       3.65          4.25
フレンチフライ       1.65        1.85     2.20          2.35
ミルク            0.99          0.99       0.99        0.99
コーヒー        1.25          1.25     1.35       1.35
これで見ると過去10年間にD・D(ダブル・ダブル)チーズバーガーとチーズバーガーが約1.7倍、フレンチフライは1.4倍に対し、コーヒーは8%高、ミルクの価格はずっと据え置かれています。これは政府の価格政策と酪農家の再編統合による生産性向上によると聞きました。なお、私は今回もいつもの通り、ダブル・ダブルチーズバーガーにフレンチフライ、それにコカコーラを注文ましたが、合計で13.5ドル(円=150円換算で約2000円でした)。帰国後、マクドナルドで類似のセット価格をチェックしてもらったところ、「サムライマック」が940円前後です。因みに会食後のシメに立ち寄った丸亀製麺の「キツネうどん」は9.65ドル(約1500円)でした。なお、従業員の時給は約3000円で日本の3倍弱です。

■以上が今回の米国旅行記です。今回は2年4カ月ぶりの渡米でしたが好天にも恵まれ(日中は25~28度)、久しぶりに多くの米国の友人や日本人の方々とお会いすることが出来、大変楽しく有意義な旅行でした。

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